皆様の家でも院庄林業の木材をご利用いただいているかもしれません。

私たちは主に住宅の柱や梁などで使われる木材を製造・販売しており、建築関係の業者様とのお取り引きがほとんどです。弊社の木材が直接一般の方々の目に触れる機会は少ないかもしれませんが、院庄林業の天然桧材や集成材は国内でトップクラスのシェアを賜っております。この街のどこかに私たちの木材が使われているかもしれない…そんな想いで社員一同地域社会との関わりを大切にしています。

ヒノキの歴史と、日本人との関わり

1000年以上の歴史を持つ寺社が
国産のヒノキを選んだ理由とは?

日本では古くから建築用の木材としてヒノキが使用されてきました。中でも、法隆寺や薬師寺など1000年以上の歴史を持つ寺社で主要な柱材にヒノキが選ばれているのはわけがあります。ヒノキは耐久性にすぐれた木材として知られていますが、その強度は伐採後に200年ほどかけて更に増し、その後長期間に渡って強度が保たれると言われています。ヒノキの耐久性や保存性は科学的に実証されているだけでなく、日本の寺社の歴史によって裏付けられているのです。

  1. 奈良県 法隆寺
  2. 奈良県 薬師寺
  3. 京都府 三十三間堂

それぞれの寺社の建立、再建、改修の時期には諸説あります。

森林ツアー

我が家の木材はどこで生まれ、
どのように作られるんだろう?

院庄林業では、主にこれから家を建てられるお施主様を対象に、木材ができるまでの工程をご覧いただく森林ツアーを実施しています。

まず初めに院庄林業の苗木を生産している職人さんから森林のイロハをご説明いただき、次に実際に森林に出かけて植樹を体験し、最後に工場で天然桧柱や集成材の製造工程をご覧いただくという、半日程のコースです。

森林ツアーは院庄林業の木材をご利用いただいている工務店やハウスメーカーの主催で実施されます。これから木造住宅を建てられる方や、既に木造の家にお住まいの方に、「我が家の柱や梁はどんなふうに作られたんだろう?」と疑問をお持ちいただくことで、国産の木材の素晴らしさに触れていただき、かつ森林の育成や保護に対してより深いご理解を頂きたいというのが私たちの願いです。

1

桧苗畑見学

桧の苗木は畑で作られています。苗木生産者の小林さんはこの道50年の大ベテラン。若い頃、桧と話しができるようになれと言われたそうですが、「今でも話はできんけど、その意味はわかってきた」。精根込めて育てた苗木は、やがて畑から山へと旅立っていきます。

2

森林浴と記念植樹

森が発する独特のにおいやマイナスイオンは、私たちをさわやかでリラックスした気分にさせます。根張りがよく、芯が通った苗木を選んで、記念の植樹を行ないます。その小さな苗木は40年以上の年月をかけて、一人前の桧となります。

3

桧柱の製造工程

院庄林業久米工場では、家の土台となる柱を製材しています。皮むき、製材、格付、仕分け工程を経て仕上げラインへ。 国産桧を材料とした、背割りのない乾燥材は「匠 乾太郎」のブランドで全国に出荷しています。

4

太陽光発電と集成材の製造工程

インノショウフォレストリーくめ工場では、北欧からの輸入材を使った集成材(板を貼り合わせた構造材)を製造しています。また、太陽光を利用した発電も行なっています。

5

プレカットの製造工程

木造住宅の約90%はプレカットの時代です。院庄林業プレカット工場では、大工さんに代わって、柱や梁の継ぎ手や仕口を加工しています。金物工法(メタルプレカット)もあり、木造住宅建築の省力化の一翼を担っています。

6

ヒノキアイテムのお土産

森林ツアーにご参加いただいた皆様には、国産ヒノキで作られたヒノキアイテムをお土産にプレゼントしています。

院庄林業の商品とマーク

天然の国産ヒノキ材『匠 乾太郎』
シャチのマークの『集成材』

院庄林業の主力商品は『匠 乾太郎(たくみ かんたろう)』と『集成材』です。それぞれに特性があり、木造住宅の現場で用途に応じて使い分けられています。

もし、天井裏などでご自宅の木材を直に見る機会があれば、乾太郎マークやシャチのマークを探してみてください。もしマークがあれば、それは院庄林業で生まれた木材です。

その他にも、院庄林業の商品には品質を証明する様々なマークが付いています。

  1. JASマーク
    日本農林規格
  2. FIPCマーク
    木材産地表示の機関
  3. PEFCマーク
    自然保護の認証機関
  4. 国産材マーク
    国産材の認証機関