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あてあて

傾斜地などで樹心が一方に偏って生長し、肥大生長が促進された部分。針葉樹の場合は傾斜面の下側(樹幹の圧縮側)にできるので圧縮あて材、広葉樹の場合は針葉樹とは逆に傾斜面の上側(樹幹の引張側)にできるので引張あて材という。あて材は縦方向の収縮率が異常に大きいために、反り、狂いの原因となる。また切削面の毛羽立ち等の原因となり、構造材および家具用材としては敬遠される。なお、アテ(档)は石川県独特の造林樹種で、能登半島で広く造林されている。マアテ、クサアテ、カナアテなどの品種があり、青森ヒバと同種。1993年から木材流通の段階でアテを能登ヒバと呼ぶことになった。